佐賀大学 ティーチング・ポートフォリオ

氏名
古川 達也

教育の責任

「情報基礎概論」(1年次前期教養教育運営機構必修科目1単位)、「微分積分学B及び演習」(1年次後期専門必修科目2単位,再履修クラス)、「プログラミング論」(2年次前期専門選択科目2単位)、「グラフィカル・ユーザ・インターフェース」(大学院修士課程選択科目2単位)、Advanced Graphical User Interface(大学院博士前期課程選択科目2単位)

教育の理念

私の教育の理念・目的の一つは、「工学系大学出身者として,幅広い視野を持った人材を世に送る」ことである。特に,工学の基礎ならびに数学系の科目を担当して,31年以上の経験を持っているため,電気電子工学を超えて,広範な科学技術の問題に対応できる基礎知識を提供することができると確信しているので,私の担当講義の単位を修得した学生は,幅広い視野で物事を見つめ,課題・問題を見出し,新規問題へ果敢かつ諦めずにチャレンジし,解決する能力を身に付けることができるものと自負している。また,上記の工学系基礎科目に次いで,従前から重要視されている情報処理能力がある。1年時にそのリテラシーを鍛錬し,2年時に産業界から要望が多い組込系技術者に必須のプログラミング言語Cの深いところまで教授する。大学院修士課程課程では,近年のコンピュータ操作環境で必須のグラフィカルユーザーインターフェースについて,基礎から学べる開発環境の提供と詳細な講義資料を用意し,即戦力の力を涵養する。

教育の方法

私の講義では,最初は,「猿マネ」でも,「演習を通した深い理解」を目指すため,反復演習を重視している。演習に関しては,講義の間でも多くの例題の解説を解説し,講義時間中にも受講者自ら演習をさせているが,それでも講義時間内で時間が足らなくなってしまうので,課外での演習実施を受講者に課している。特に数学系の担当科目では,過去の再試験を含む試験の詳細解答例(エビデンス1)を提示しているが,全て大学生向けに出版されている書籍の内容を参考に講義内容に即して改編して,試験問題として出題し,同一の問題は,殆ど出題しない。しかし,講義の内容や過去の問題の出題意図を理解できる受講者は,優秀な成績で単位を取得している一方,過去問の解答例試験前直前に丸覚えをする受講者には,単位の取得が難しい科目になっている(エビデンス 2)。数学科目に関しては,複数回に渡る試験の受験することによって,「工学的問題は,何らかの共通点を持つ」ことを実体験させ,「答えが与えられていない問題」にこれまで学び得た知識をフルに活用して,果敢に諦めずにチャレンジする力を培う。

令和2年からライブキャスティングシステムを導入して,「情報基礎概論」,「プログラミング論」の講義を実施した。その際,ソフトウェアのインストール並びに設定,プログラミング開発環境構築に関して,平日並びに週末休業中も夜遅くまで対応することがあった。

今後の目標

令和4年3月31日で定年退職であるので,今後の目標はない。

エビデンス

エビデンス 
1.	過去問解答例集(下記のURLで公開,ただし,パスワードを要求されるので,必要があれば,tach@cc.saga-u.ac.jpまで連絡されたし)
2.	成績原本

参考資料

参考URL

標準版TP

シラバス

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