佐賀大学 ティーチング・ポートフォリオ

氏名
伊藤 昭弘

教育の責任

私は令和2年度、1「地域史論Ⅰ」2ネット授業「日本史」、3「佐賀の歴史文化Ⅳ」を担当している。これらは教養教育科目、芸術・地域デザイン学部の専門科目である。1は西日本の古文書を読むことにより、地域の歴史を研究する手法を取得する授業である。1は全学教育機構の一般教養科目であり、受講生が佐賀の歴史・文化を深く知り、さらに地域の歴史・文化を知ることで現代の地域のあり方を考えるような講義を行っている。3はアクティブラーニングを積極的に取り入れ、江戸時代佐賀の歴史に直接触れることができるような授業にしている。

教育の理念

 私は、授業をとおして①日本や地域の歴史に関する理解を深める、②歴史から、現代社会のあり方を考えるヒントを得る、という2点を理念としている。たんに興味・教養として過去のことを知るだけなら、大学で授業を開く必要は無い。国・地域の歴史を知ることにより、現代の個人の生き方がどれだけ豊かになるか、今後の個人の生き方・社会のあり方を考えるうえで、どれだけ有用か、を受講者に考えさせることが、私が授業にのぞむ上での目的である。
 そのためには、単に歴史の知識を押しつけ、詰め込むだけではなく、歴史事象を素材に受講者が自ら現代との接点を考え、表現できるような内容にしなければならない。そのため例えば「佐賀学」では、単に佐賀県の歴史を羅列するのでは無く、現代の「佐賀」という地域概念がどのように形成されたのか、をテーマにしている。「佐賀」の地域概念の成り立ちを知ることは、受講者が卒業後他地域に移った後も、その地域における地域概念の成り立ちを知り、積極的に地域に関わる手助けになるのではないだろうか。

教育の方法

すべての授業をオンラインで行っている。Microsoft teamsを用い、授業内容をまとめた動画の配信、課題への取組(提出とフィードバック)を実施している。またチャット機能を用い、随時質問を受け付け、気づいた都度返信している。

今後の目標

授業内容を随時改善し、歴史に興味をもち、それを生かす職業を志す学生を増やしたい。

エビデンス

1)古文書(佐賀藩の文書)テキスト
2)シラバス
3)パワーポイントの資料(画像の利用)
4)古文書・古地図のコピー
5)古文書読解用のテキスト(プリント)